高校野球におけるメディアのあり方

第88回選抜高校野球において、サイン盗みの疑いがあったという報道を見た。

私自身は、ルールを破った方が得をするような状況は良くないし、そもそも禁止せずに、相手のサインを見抜く(盗む)ことも一つの野球のファクターとして認め、その分野においても技術を競うというのがフェアな解決法であると考えている。

そこで今回のテーマである。
サイン盗みについては私が小学生の頃から問題提起はされているが(有名ゲームの中でもサイン盗みについてはエピソードとして組み込まれていた)、高○連は注意するという以上の対策を打ってこなかった。(そもそも期待していないが)

実際問題として、本人が故意にしたということを認めない限り、確実な証拠を得るのは難しいため、処分等を下すのは難しい。それが高○連が何も対策を打ち出せない要因の一つではある。

私はこうした問題にメスを入れるのがメディアの仕事だと考えている。
感動エピソードを制作するのは結構だが、クリティカルな視点を高校野球においても持つべきだろう。サイン盗みのようなことをする高校にはきちんとした制裁がされるべきだと思う。
高校野球において、高校生を批判するのは避ける風潮があり、それは理解できるのだが、こうした学校の監督や指導者はもっと批判されるべきであり、それはメディア、特に新聞、テレビの仕事であるだろうと思う。